ベンチャーに入社が決まったら読むべき書籍5選
イタンジは昨年末から採用を本格的に始めて内定を順調に出しています。
内定した方から入社するまでにどんな本を読んで勉強すればよいかと聞かれることが多かったので、私が実際に推薦した書籍を紹介します。
■ビジョナリー・カンパニー2(要約)
ビジョナリー・カンパニーシリーズの中でも一番オススメは2です。「適切な人をバスに乗せる」「針鼠の概念」「弾み車の概念」などは経営者ブログで引用されることも多く、影響を受けている経営者は多いはずです。成果を上げるためには「必ず勝てるという確信を失ってはならない。ただし厳しく現実を直視すること」が必要とのことだが、まさにその通りです。
■イノベーションのジレンマ
どうすればベンチャー企業が下剋上できるかを学べます。技術革新が速く、環境変化の激しい業界で生き抜くために、クリステンセンの理論は押さえておきたい。アマゾンでは、本書の続編である「イノベーションへの解 利益ある成長に向けて」が経営幹部の必読書になっているとのことです。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 単行本
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■イノベーションと企業家精神
原書初版が1985年にもかかわらず、今読んでもまったく違和感がないです。イノベーションを起こすことがベンチャーたる所以なので、基礎知識として読むべき一冊です。ちなみにビジョナリーカンパニーの著者ジム・コリンズもドラッカーに強い影響を受けています。
- 作者: P.F.ドラッカー,上田淳生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/03/09
- メディア: 単行本
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■Yコンビネータ
スタートアップ企業が生まれては消えてく姿がリアルに描かれています。本書の中で語られるYコンビネータ創業者のグレハムの言葉は、顧客志向・リーンスタートアップ思考など、ベンチャーにおけるサービス開発で念頭に置くべき事項を教えてくれます。ちなみに、Yコンビネータの最大のモットーは「人が欲しがるものをつくれ」です。
Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール
- 作者: ランダル・ストロス,滑川海彦,高橋信夫,TechCrunch Japan翻訳チーム
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/04/25
- メディア: 単行本
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■ジェフ・ベゾス果てなき野望
今では売上600億ドルを超えるアマゾンが零細ベンチャーだった時代から巨大企業に成長する過程が描かれています。買収相手を屈服させるために価格競争を仕掛けたり、競争相手のウォルマートから人材をごっそり引っ張ったり、ジェフ・ベゾスの経営手法の荒っぽさがうかがえます。目的達成のためには、周囲の抵抗があっても手を緩めず事を進めていくことが、時には必要だと気付かされます。
■最後に
ベンチャーで働くことは楽しいことが多い分、苦しいことも多いと思います。自社の事業が合理的で正当性のあるサービスだとしてもクライアントやユーザから受け入れてもらえないことや、やるべきこと・やりたいことが山積みでもリソースが不足して前に進まないことなど、多くの困難が待ち受けています。でも、何か大きなことに挑戦をしているから、ベンチャーで働くのって「生きてる」感じがします。
最後になりますが、みなさんには、本日紹介した本を入社に向け心の準備をするために、また、壁にぶち当たってくじけそうな時に再び自らを奮い立たせるために読んでもらえたらと思います。